
篠原優ライブラリースペース。タイルが貼られた4つの什器が置かれている。利用する十代の子どもたちは、他者との距離感や関係性に対して敏感であるケースが多く、小さな空間のなかで互いの気配を感じつつも、直接目線が合わない什器の形と配置にした。
篠原優他の人の目線を気にせず、一人で気ままに過ごすことができる隠れ場としての什器。
作成:CHArライブラリー、ダイニング、プレイルーム、キッチン、スタディルーム、レスティングスペースの6つの部屋で全体がつくられている。各部屋には、異なる特徴を持った家具や什器が置かれている。「施設っぽい」空間にならないようにしようという方向性を当初からチーム全体で共有しプロジェクトが進められた。「かどシェルフ」や「きっかけ長押」など、モクチンレシピも使われている。
篠原優merry attic・上田千晶氏のドローイングを使って作られたオリジナルタイルと、庄司はるか氏によるカーテン。計画当初、merry atticからはゆっくり息ができるような空間として「森のなか水のなか」というコンセプトが提示され、それをもとにCHArから上田氏に対して「ゆらぎ」をテーマにドローイングパターンの制作を依頼。LIXILのサポートによって短期間でタイルを制作することができた。タイルは黄色と青緑の2種類あり、タイルの配置は場所の特性に合わせて貼り方のパターンを検討した。
篠原優
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篠原優ダイニングスペースのテーブル。様々な角度や方向に向けて座る位置を調整できるオリジナルのテーブル。ここでも目線が直接合わない工夫を加えている。また、利用イメージが定まっていないため、場を運営しながら使い方を変えられるデザインとした。CHArによるデザイン、SERVICE市野氏による制作。
篠原優スタディースペースのテーブル。
篠原優レスティングスペース
篠原優
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篠原優滞在中にスマホをしまっておくためのロッカー。
篠原優硬質なタイルと、やわらかな天井のファブリックとクッション。
篠原優施主:一般社団法人merry attic
所在地:東京都杉並区
設計:CHAr(連勇太朗+波島諒)
施工:セキグチホームテック
ファブリック:庄司はるか
ロゴ・サインデザイン:PINHOLE(泉美菜子)
家具制作:SERVICE(市野俊介)
タイル制作:LIXIL
完成:2025年1月
写真:篠原優