SERVICE DESIGN

SPATIAL DESIGN

神奈川県淵野辺にある不動産会社・東郊住宅社が運営する入居者向けの食堂。東郊住宅社が管理する1,600戸の賃貸物件の入居者と、取引先の関係者が使用できる食堂である。食堂の運営によって、相互に無関係であった1,600戸の空間リソースがネットワークされ、ここで交わされるコミュニケーションを通して、一般的な賃貸管理業とは異なる人的関係性を生み出すことができる。食堂は外から内が丸見えであるが、正面に白いドアがあり、利用者は自分の家のアパートの鍵を使うことで入室することができる。

1,600戸の空間資源を「食堂」によりネットワーク化

TOKO KITCHEN

トーコーキッチン

DESIGN RESEARCH

明治大学・園田眞理子研究室との共同プロジェクト。本実践研究の目的は，住宅確保要配慮者が良質な住宅に居住し安心して生活できることを実現するための＜地域善隣版モクチンメソッド＞を確立することである。研究では，家主や居住支援団体等の関係者にヒアリング調査を実施し，既存住宅改修のためのデザインツールである＜モクチンレシピ＞をより付加価値の高いものに洗練・拡充し，物件の改修を実践した。その結果，社会・地域の認知度，改修資金，ソフト・ノウハウのマネタイズ化，ステークホルダー間の連関性の欠如が本課題のボトルネックであることを明らかにした。